振り返れば、こおりみち(アスペルガー症候群)
リンは成人してから自分の障害を知った。
しかしリンはこの基盤となる障害以外にも二次障害、三次障害となる病にかかり、それらが絡み合ってたくさんの症状とともに生きている。
まずは皆さんに知ってほしい。
発達障害という、生まれつきの障害のことを。
大人になるまで知らずに、一般の子供たちと育つには、いっぱいいっぱいなことが多くて、それでも精一杯追いつこうと頑張ってしまうのだ。
一般の人より器が小さく、刺激に対して敏感であり、ストレスが溜まりやすい。
まるで水面でおぼれているように、当たり前の空気を吸うことでいっぱいいっぱいになるのだ。
一般的とか、普通、という言葉からは切り放して、その個人の得意なこと、好きなことを伸ばせるように、手助けしてほしい。
そうすればきっとのびのびと、一直線に成長していける。
障害があっても可能性は無限大で、決して劣るものではない。
そういう意識を一人でも多くの方に、多くの大人に持っていただきたい。