水たまりに映る空
「さーぉー ちょっとアイス買ってきてよ」

「売店開いてないしー てか動くのめんどー」

「今日開いてるって!先生言ってたよ」

「じゃあ樹莉が買ってきてよ、奢ってあげるから」

「行ってきます★」


沙織は私の扱い方が慣れている。


校舎の少し離れた場所に 小さな飼育小屋みたいなところがある。
そこが売店だ。
いつもなら行列が出来ているけど、 流石に今は誰もいない。


「おばちゃぁーん おぃーい」


どんなに大声で呼んでも 返事が無い


「ま・・まさか火サス的な事に・・!!?((※火曜サスペンス」


売店の中を見回しても、誰も殺されて無いし、人も転がってなかった


「おばちゃんなら、今職員室に行ってるっぽいよ」

「うぉぅっ!?」


突然後から男の人の声がした  変な声をあげながら振り向くと・・


「・・・・・ぁ・・・・・・・・お・・大野先輩・・・・・///」

「・・・・・うっす」


全然話した事もないし 馴染みも無いけど 知っている


大野 翔弥先輩 3年生で、弓道部部長。
私は部活動に入ってないけど、部活紹介の時 先輩の存在を知った
弓道部なのに腕も太くなく、華奢な体で部長との事だったから、印象的だった

『弓道に少しでも興味がある人は来て見て下さい。
  どなたでも大歓迎です』

そう紹介を言い終ったときの、はにかんだ笑顔が忘れられなくなった。


つまり、一目惚れ
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