【短】見えない君の愛コトバ
「信と一緒に見に来たかったからかな」

「えっ?」

急に真面目な事を言うから僕は、雪菜ちゃんの方を向いた。
でも、雪菜ちゃんは静かに街を見ていた。

「雪菜…ちゃん?」

何だか雪菜ちゃんが悲しそうだったから声をかけた。

雪菜ちゃんは、僕の声を無視してブツッと何かを言ってから僕の方を向いた。

紅い夕陽と雪菜ちゃんがかさなって、雪菜ちゃんが光ってるように見えた。
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