ガラスの靴を追いかけて…!?〈完〉


それから会社では相変わらず無愛想な同期だけど…家に帰るとルームメイトのヘルパーさんとしての生活がなにげなくごくごく当たり前になってきた。



「そろそろテーピングもとって…松葉杖なしでもあるけるかな?」


病院につきそってもらい先生から言われた診断に胸がなぜだかきゅっ…となった。



「よかったな……。」


「うん。」


「今日は景気付けに焼き肉でもするか?」



幸谷は病院の診察の結果を聞いてほっとしたのをみてようやく私から解放されるって思ってるんだろうなーって卑屈な気分になった。


この生活は私にとっても自由をもたらしてくれるはずなのに……。

また無愛想な同期だけの幸谷にもどっちゃうのかとなんかと考えるとセンチにもなった。


「……あれ? 久河さん。」


< 100 / 110 >

この作品をシェア

pagetop