ガラスの靴を追いかけて…!?〈完〉


わなわな…と怒りでうち震える私にくしゃくしゃ…と昨日カリスマ美容師にセットしてもらったばかりの髪を撫でられた。


「いえいえ…こちらこそ選んでいただき光栄です!」



上から目線的な発言に前髪から眼光をはなつ。


「ちょっと…そこまでにしてあげなさいよー!」


織乃の声が後ろで響き私は織乃の背後に隠れた。



「あれ………波多野くん…。」


織乃の背後に隠れてようやく平静になれた私は幸谷悪魔の横で苦笑いする同僚の波多野くんと目があいここで始めてお互いに会釈した。


「じゃあ、もしかして織乃がカッフリングした相手って波多野くんだったの?」


「そうそう…。やだ……!!紗香……今頃気づいたの??」


驚きと呆れた織乃の声に私は彼女の背後で顔を赤らめて小さく頷いた。





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