ガラスの靴を追いかけて…!?〈完〉


「よくよく考えたら…もうお昼だったんだねー!!もしよければ…柴崎さんお昼でも一緒にどうかな?」


波田野くんも同じことを考えていたのか…街道の人混みをみてなぜか織乃を食事にさそっていた。


「私達も一緒に……!!」といいかけたところで思いっきり前からきた女性にぶつかられて地面に叩きつけられた。


「大丈夫?? 紗香!!」


それを見ていた織乃が慌てて声をあげると同時にいきなりぐいっと腕を引っ張られた…。


「立てるか?」



いつもは攻撃的な切れ長のつり目に見下ろされそして同じ高さまでに近づく。


「……あっ、どーかな?」



いつもはボッーっとたってるからだ!!とかケチつけられるのかと思いきや…同じ高さまでかがんだ幸谷の態度に不意討ちにもドキリと胸がときめいた。




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