ガラスの靴を追いかけて…!?〈完〉


思えば…運転手さんはいるけどこんな形で二人だけの空間なんて…しかも同じ日に二度もありえない展開だなーと何気に隣に座るいつもは悪魔の幸谷を気になり目でチラチラとおってしまう。


「なに??チラチラ見んなよ!!」


スマホを気にとめながらも相変わらず生意気な態度にお舞わず前言撤回とうなりつつ私はタクシーの窓の景色をながめた。



街路樹の向こう側にはこじゃれた店が立ち並びその街頭を流れていく人の群れのなかある店から出てきたカップルに目がとまる。


――――朝霧課長……。






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