ガラスの靴を追いかけて…!?〈完〉
他の人より頭ひとつとびでてるその高身長なのによく整った小顔…。
それなのに今日はどんな時も陽だまりのように生える笑顔がなぜだか曇っているように一瞬だけど通りゆく最中みえて私は思わず身をのけぞりその姿を追いかけた。
「なにやってんだよー!曲芸か?? 今度は腰痛めてもしんねーからな!!」
背後から浴びせられた暴言に私ははっ…と我を取り戻す。
「朝霧課長がいまいたの!!なんか元気なさそうにみえた。」
「子供か!!」と呆れながらまた眉間にお得意の皺をよせた。