ガラスの靴を追いかけて…!?〈完〉
朝霧課長が織乃に変わってデスクまで連れていってもらってようやく腰をおろせた。
さすが朝霧課長…すんなりとエスコートできちゃうとこが大人だなーと思いながらタクシーからみた昨日の寂しげな横顔と重なった。
「ほんと…無理はしないようにね…。」
「はい…。ありがとうございま……。」
朝霧課長にお礼をいって顔をあげた時、先にデスクについていた幸谷の視線に気づきなぜだか動揺する。
そんな事がまさか自分の背後で行われているなんて露知らず朝霧課長はいつもの温かい優しい笑みを残し自分のデスクへと戻っていった。
なんで私が悪い気持ちにならなきゃいけないのお……!!
そうよ……!!あいつ私が妹さんみたいに手がかかるから世話焼いてるだけだし…それに昨日のキスだって……なりゆきだ……!!
あいつ??なりゆきに流されるようなやつだっけ??