月を見上げる吸血鬼 完結
あと


私はあの日愛する人に牙を立てた。

あの日からどれくらい人の血を飲んでいないのか。

それまでは適当な人間の血を飲んで、ただ流れるように暮らしていた。

でもこの世で唯一の血を見つけてしまった日から、それ以外の血をうけつけなくなった。

いつか私のおじい様が言っていた。
唯一を見つけけた吸血鬼に残される道は2つ。

愛する者に傷をつけるか

自分が滅んで行くか


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