月を見上げる吸血鬼 完結
「あのね、私もよく分かんないんだ。
血を飲まなくていい方法があるんだって。
それは唯一の相手って私には月なんだけど、月に私のものですっていう印をつけるんだ。それで月にも印をつけてもらう。
これでその印が消えるまで血は必要ない」
「それって……」
「月は心当たりのあるの?」
「また教える……」
月はなんだか言いにくそうにはなすし。
そして凄い眠たい。久し振りに人と話して疲れた。
「月?眠たくなってきたから寝ていい?」
「うん。おやすみ」