私と同じ人を好きになった友達
「陸斗〜!!今日は楽しかった!!ありがとう!また遊ぼうね!!」
ぇ?今の声。愛理…?
「成那…愛理の声したよね。」
え、なんでなんで。急用だったんじゃなかったの?なんで陸斗と遊んでるの?
「おう。また来いよ。愛理。」
陸斗…。なんで。
え、わかんないよ。どうして?
「うん!またね!」
愛理はまだ私たちに気付いてない。
陸斗も。
もうわかんないよ。
「え。成那と美奈。」
愛理が私たちに気づいたみたい。
「お!バカ成那と佐伯!買い物の帰りか?」
陸斗も気づいたみたいだね。
「愛理…。どうして?急用って陸斗と遊ぶってことだったの?」
答えてね。愛理…。
「…ごめんね。ヒクッヒクッ。」
なんで泣くの?
「あい「嘘ついてたの?私と成那に。」
私が愛理に言おうとしたら美奈が怒り口調で先に喋った。
愛理。なんで。
「ご、ごめんね。ヒクッ嘘ついてごめんね。あたし、陸斗と遊びたくて嘘をついた。ほんとごめんね。」
いつの間にか陸斗くんじゃなくて陸斗になってる。
でも、きっと愛理にはなにかあったのかも。
「愛理。今回は許す。次は許さないよ。」
「成那!いいの!?許していいの!?」
美奈、心配してくれてるんだよね。
ごめんね。
「美奈。いいよ。次は絶対に許さないって決めたからね。」
一回目。まだ。
「成那がそういうなら。わかった。次はないよ?愛理。」
「ほんとうにごめんね。許してくれてありがとう。」
「なー。お前ら大丈夫なのか?」
あ、陸斗居たんだった。。
やだな。こんなところ見られるの。
「陸斗!全然大丈夫だよ!ね!美奈!」
「せぃ、。うん。大丈夫。」
「ならいいんだけどさ。気をつけて帰れよ?」
そういう優しいところが好きなんだ。ずっと。
「うん。バイバイ。愛理もバイバイ。また学校でね。美奈、いこ!」
でも、愛理からの返事はなかった。ずっと泣いているだけだった。