初恋フォルティッシモ
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「じゃあね、勇佑」
「ん、おやすみ」
そして、それからはユリナのショッピングに付き合って、レストランで食事を済ませてからデートは終わった。
欲しいものを買ったり買ってもらったりしたユリナは満足そうにしていて、俺に可愛らしい笑顔を浮かべている。
相変わらずそんな姿も、麻妃先輩と瓜二つだ。
マンションまで送ってやると、ユリナがキスをねだるから、優しくキスをしてそのあと別れた。
泊まっていけば?って言われたけれど、明日からまたバイトだから朝も早いし。
そしたらユリナが、「次いつ逢える?」って寂しい顔をするから……そうだな。しばらくは逢えないかもな。
……次、バイト休みいつだっけ。
そしてユリナと別れたあと、ふいにそんなことを考えて俺はスマホを開いた。
カレンダー、カレンダー……あっ、
するとその時、ふいに「懐かしい奴」から突然電話がかかってきて、ちょっと戸惑いながらも俺はその電話にでた。
「…もしもし?」
『もっしー。久しぶり、三島!』
…その声を聞いたのは、確か約一年ぶり。
最近じゃ、全く逢っていなかった。
その声の主は、中学からの仲間である、
後藤だった。