初恋フォルティッシモ

「っ…！？」



最初から深くキスをして、やがてそれを離す。

…すると、目の前にはもっと頬を赤く染めた麻妃先輩の顔。

まだ、麻妃先輩は抵抗はしない。

だけどそれが、俺の感情に更にスイッチを入れた。



「み、三島くん…？どうし、」

「…っ」



その麻妃先輩の顔は、俺が知ってる「先輩」の顔じゃなくて、俺はさっきよりももっと深くキスをする。

麻妃先輩の言葉を遮って、深く深くキスをして…



「んんっ…」



でも、その後また離した時、麻妃先輩が俺を止めるように言った。



「っ…三島くん、待っ…待って！」

「…～っ」

「あたしの気持ち、最後まで言わせて。あのね、あたしはっ…」



…だけど。

もう歯止めがきかない俺は、次の瞬間麻妃先輩を床に押し倒して…



「うるせー」

「…！？」

「…言っとくけど、誘ったのは先輩の方だかんな」



そんな最低な言葉を口にして、麻妃先輩の上に馬乗りになった。