サリフウリ魔法学園と神の子
「実里?」



「なに、麗華?」



なんでそんなに怒ってんだよ!?超のつく不機嫌だ。



おそらく、誰も入りたがらない霊力が充満しているこの部屋に、ガチャっとドアの開く音がした。


バッと、すぐに王子を背にドアから入る人物を凝視する。



「嫌だなぁ、麗華ちゃん。そんなに警戒しないでくれよ」



苦笑混じりに言ってきたのは、王子の父の国王陛下。


王子になにかあってはいけないため、すぐにこういう時、王子を背にする。それはある種の反射条件だ。



「失礼いたしました。…お久しぶりです、3ヵ月ぶりですか?」



「うーむ、そんなに経ったかね?また王宮に遊びに来ておくれよ」



「行かせてもらいます」



「っていうか、相変わらず息子2人の麗華ちゃん愛、半端ないね〜特に、実里。部屋の空気が重い!外のSPとか何事ですかって騒いでたぞ?」


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