サリフウリ魔法学園と神の子
入る勇気は無かったけど。


と、付け足した国王陛下。


そりゃ、そうだ。


部屋の外まで伝わる、実里のいやぁな、霊力。私も入りたくない。



「あ、そう言えばなぜ私をお呼びに?」



「ん?あ〜、そうだった」



すっかり忘れていたが、その事で呼び出されていた。



「あのさぁ、実里と帝のエスコートとして出てくんない?」



………は?


何故、私が。



「どういう意味でしょう?」



「いやぁ、ね!実里と帝のエスコートの方を用意したんだけどさ、その子ら霊力偽ってて相当弱いし、媚売っちゃって2人が激怒…って訳だ」



…そりゃ、そうだ。



国王陛下や、王子をエスコートするには超人的な霊力と、武術に長けていなければならない。


ましてや、王子に媚を売るなど王子の不機嫌メーターに火に油を注ぐような物。



「っていう訳で、やってくれるかね?」



「…はい」
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