サリフウリ魔法学園と神の子
にっこりと自分でも、想像出来ないくらいの黒い笑みを向けてあげた。


2人が霊力をしまい、それを確認して私もしまった。



「いやー、麗華ちゃんはすごいね!俺ですら止めたくねーもん」



いや、止めてください。


父親としても、国王としても。



「あ、そろそろかなぁ?」



「え?」



国王がドアの方を見て呟いた途端、コンコンとドアがノックされて、「そろそろお時間です」と伝えに来た。



「だって!ささ、行くよ」



「「おー!」」



ギュッと帝が腕を巻き付けて来て、実里が反対側から腰に腕を回して、引き寄せてくる。



「あはは、麗華ちゃん大変だねぇ」



また、国王が笑って、



「わりぃけど、救えないなぁ…王子2人の相手はしたくないからね」



また、見捨てられた。


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