サリフウリ魔法学園と神の子
え…?


ガクンと膝を折り、そのまま座り込む。



「麗華!?」



何が起こった?


先ほどの事を思い出していく。


急に彼の目が真っ黒に染まって、ひとっ飛びに飛んできた。


手に刃物があったから、避けたつもりだったが、どうやら、多少なら伸ばせたようだ。


右の太ももは深く切られ、頬はかすった。


ありえない、おかしい。



「…おい、お前…誰だ?」



こうも愚かな質問をするとは、思わなかった。


こいつ、誰だ。


私は人並みには霊力を感じ取れるはず。彼は5万も無かった。だから、余裕だと思っていた。



「麗華…だっけ?名前」



明らかに変わった口調と声は彼の口から発せられている。でも、彼ではない。違う誰かだ。

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