サリフウリ魔法学園と神の子
離れる…そんな事はしたくない。


チラッと幼なじみを見ると、全員同じようだ。



「あ、あのね…そりゃ、驚いたけど…離れたいとは思わないよ!だから、ずっと…友達で…いて下さい!」



楓花の思いを聞いて、梓が嬉しそうに微笑む。



「「「俺も(僕も)」」」



そう、楓花と同じ気持ちだと言うと梓は瞳を潤ませ、第1王子の背に頭を埋めた。



「…っ、ありがとう」



涙声で、言う梓は嬉しそうで。


俺たちまで、嬉しさが伝わってきた。


聞きたい事があって、第1王子と呼ぶ。名前長ぇ。



「第1王子」



「実里でいいよ〜」



王子を名前で呼び捨てなんて、気が知れない。が、泣き止んだ梓が。



「ふふっ、いいのよ、私だって実里って呼んでるもの。呼んだって誰も咎めないよ!咎められたら、名前を聞いて私に言って」



そうして、可愛い笑みを見せてくれるのだった。


蓮side end
< 159 / 190 >

この作品をシェア

pagetop