サリフウリ魔法学園と神の子
え?だって…



「私たちS5でしょ?サボったってなんとかなるんだもの」



「あぁ、なるほど」



私にはその理由と、自分の勝手な理由があるのだが。


勝手な理由とは、一昨日あんな風に暴れちゃったのだから、まあ、聞かれるだろうという予想と、その質問に答えるのが面倒だというものだからだ。


だから、下校時刻までの時間ギリギリまでサボるつもりだ。



「ねぇ、あのさ、麗華ちゃんのお家で遊んじゃダメぇ?」



袖をクイクイっと引きながら、瞳を潤ませた、留衣くんが聞く。


ちょ……


………。




「もー!可愛いっ」



と理性と戦ってはいたのだが、負け私よりも背は少し大きいくらいの、留衣くんに抱きつく。


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