サリフウリ魔法学園と神の子
そして、またも息が一瞬出来なくなり、息を吸い込む。


すると、私の顔に影がさす。


そして、やたら色気を醸し出す1つ下の少年が私に覆いかぶさっていた。



「ふふっ、麗華」



やばっと、思ってじっと少年を見つめる。


そして、私は気づく。


こいつ…………。



「…はっ!」



起き上がりかけたまま、私はバランスをあえて崩す。


もちろん、上の人も崩れて。


すぐに、彼の上に馬乗りになりギュッと喉元を床に押し付ける。



「梓っ!」



「バカねぇ、凛斗Rinto」



「けっ、ばれたか!」



ニヤッと笑いあってから、立ち上がる。


手を差し出し、飛ぶように起き上がった凛斗はギュッと横から抱きついてきた。



「凛斗…大きな赤ちゃんみたいだよ?」



「ばーぶー!」



くだらないやり取りをしていると、「あ、あのぉ」と小さな声がする。


チラッと見ると、それは水城くんたちで。

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