サリフウリ魔法学園と神の子
「……だれ?」
何者か聞きたくて、思わず出たこの質問に後ろで水城さんが噴き出す。
この謎の男は、瞬きを何度か繰り返して意味が分かったのか、目を大きく開く。
「おい、本気で言ってるのか?俺は、教師だっ!」
マジか…見えない。
「先生だったんですか?私たちは、別にサボってなんかいません。それでも、疑うならば、教頭先生にお聞きください」
そう、冷静に言い放って横を通り過ぎる。通り過ぎる際に、思いっきり睨みつけるのを忘れずに。
「くくくくっ!梓っておもしれー!」
私と先生にしか聴こえない声で、そう水城がぼやいた。