サリフウリ魔法学園と神の子

背中の温もりが離れ、草部さんが動き出した。


私も手を離す。


もぞもぞと草部さんが目の前で立ち上がった。



「魁斗ぉぉおぉお!」



「なんですか」



「その態度がむかつくのよ!」



「なんですか、それは」



ああ言えば、こう言い…中々、うるさい。どちらかと言うと草部さんが一方的に喧嘩を吹っかけているのだが。



「あ、梓ぁ…」



「なんですか、先生」



「なんか、焔と草部がああだし…フェアリーの紹介は…なしで…」



なんなんだよ、この先生は⁉︎


オロオロと喋る、先生は情けない。



「草部さん、焔さん!そこまでにしましょう?」



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