サリフウリ魔法学園と神の子


腰にあてられている、手を外してもらって4階へ上がる階段を上る。


2.5階に差し掛かった頃、草部さんが壁に背中をもたれかけて、荒く呼吸をしていた。


3階に着いた、足をダッシュで2.5階に降りる。



「はぁ…はぁっ…はぁ…梓ちゃんと蓮早すぎだよ〜」



え…あ〜、MTKの訓練で30階分の階段ダッシュをさせられていたので、無意識のうちに早くなっていたのかもしれない。



「ご、ごめん…辛い?」



「うん、ちょっとね…」



「……はい」



草部さんの前でしゃがみこみ、背中を向ける。



「え?」



「乗って」



「ええぇ⁉︎で、でででも!も、申し訳ないし、私重いもん!」



…いやいや、MTKで100キロの荷物持ってボルダリングさせられたから、大丈夫なんだけど…。
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