スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
ほどなくして現場に到着した私たちは、迷路のように広い広い廊下を通ってスタジオの扉を開けた。
「おはよーございまーす。」
慣れた様子でスタッフと次々挨拶を交わす春木さんの後ろで、私も何度も頭を下げる。
それこそテレビの中でしか見た事のない巨大なスクリーンや照明。
天井から吊されているのは、人工的に風を起こすための扇風機。
本格的な撮影スタジオに入るのは初めてで、目に映る何もかもが新鮮だった。
「ボーッとすんな。セッティング」
「あ、はい!」
春木さんの声で我に返り、必要な機材を鞄から取り出す。
指示を仰ぎながら黙々と撮影準備を進めていると。
「リョウ!!」
「おはよーございまーす。」
慣れた様子でスタッフと次々挨拶を交わす春木さんの後ろで、私も何度も頭を下げる。
それこそテレビの中でしか見た事のない巨大なスクリーンや照明。
天井から吊されているのは、人工的に風を起こすための扇風機。
本格的な撮影スタジオに入るのは初めてで、目に映る何もかもが新鮮だった。
「ボーッとすんな。セッティング」
「あ、はい!」
春木さんの声で我に返り、必要な機材を鞄から取り出す。
指示を仰ぎながら黙々と撮影準備を進めていると。
「リョウ!!」