スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
溶けて混ざり合う視線。

一瞬だけ笑顔を浮かべたカレンは、マネージャーの元へ歩いていく。


その背中を見て
胸に深く食い込んでいた棘が抜け落ちるのを感じた。



俺たちが一緒にいた二年間にも
意味はあるって信じたかった。


これっきり会えなくても
どこかでちゃんと笑っていてほしい。


心からそう願った。
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