スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
会社が入っているビルの裏口に面した通りには、街灯も人通りもろくにない。
日が落ちた空は真っ暗で、寒さが身に染みる。
コートを着てこなかった事をすぐに後悔した。
腕をさすりながら一條さんを待っていると、やがて左折してきた車のヘッドライトが眩しく辺りを照らした。
「ヒナちゃん」
私の前で停車し、開いた窓から一條さんが顔を出す。
「乗って。」
車の中から助手席のドアを開けてくれる。
言われた通りに乗り込んだ。
日が落ちた空は真っ暗で、寒さが身に染みる。
コートを着てこなかった事をすぐに後悔した。
腕をさすりながら一條さんを待っていると、やがて左折してきた車のヘッドライトが眩しく辺りを照らした。
「ヒナちゃん」
私の前で停車し、開いた窓から一條さんが顔を出す。
「乗って。」
車の中から助手席のドアを開けてくれる。
言われた通りに乗り込んだ。