スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
私がその場にいなくても、春木さんにこれだけ迷惑をかけてしまっている。
付いていかなかった事は結果的には正解だったのかもしれない。

自分に言い聞かせるように、そんな事を思う。



『アシスタントなんていません。』



世界がつぶれていく気がした。
本当に終わってしまったんだ。


いつか春木さんは言っていた。
写真を撮るうえで『雑音は徹底的に排除したい』と。


今の私の存在は
春木さんにとって雑音なんだ。




まだやらなきゃいけない事があるのに
ここから立ち上がる事さえ難しい。
< 211 / 333 >

この作品をシェア

pagetop