スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
少しずつ、少しずつ。
私は残った仕事の後片付けを再開させた。
アシスタントとして採用されてから、ほんの一年足らずしか経っていないけれど
東京に来てからの私の全てが、この事務所には詰まっていた。
意識的に何度も深呼吸をする。
今となっては夢としか思えない奇跡のような日々を、いつまでも忘れないように。
大切なこの場所を空気ごと体の一部にしたかった。
パソコンでの作業が一段落つき、ふと顔を上げると
事務所の窓から見える空全体が、鮮やかなオレンジ色に染まっていた。
「わぁ……」
思わず見とれてしまうほど
綺麗な夕焼けだった。
私は残った仕事の後片付けを再開させた。
アシスタントとして採用されてから、ほんの一年足らずしか経っていないけれど
東京に来てからの私の全てが、この事務所には詰まっていた。
意識的に何度も深呼吸をする。
今となっては夢としか思えない奇跡のような日々を、いつまでも忘れないように。
大切なこの場所を空気ごと体の一部にしたかった。
パソコンでの作業が一段落つき、ふと顔を上げると
事務所の窓から見える空全体が、鮮やかなオレンジ色に染まっていた。
「わぁ……」
思わず見とれてしまうほど
綺麗な夕焼けだった。