世界は案外、君を笑顔にするために必死だったりする。-deadly dull-
1枚
色彩
ふとノートを見ると、板書なんてしてあるはずもなく、ただクネクネとシャーペンで書かれた線が伸びていた。
その線はノートからはみ出し、机にまで伸びていた。
また、寝てしまった。
相変わらず私は数学が嫌いで、数学の時間は決まっておやすみタイム。
今までのノートのページにも、そんな線はいくつもあって、それは私が居眠りをしていることを証明していた。
薄く目を開けると、先生が公式を書きながら何かを話している。
そんな先生の声を聞き流して周りを見ると、隣の席の女子とその女子の後ろの席の女子が、小さなメモの1枚を渡して読み合っていた。
そして、そのメモを見て笑っている。
女子はこういうことが好き。
私は別に好きじゃないけど、その話の中に入って相槌をうつこともよくあった。
そして、チャイムが鳴る。
先生がまだ話しているのにも関わらず、みんな教科書やノートを仕舞って、教室を出ていく。
大抵の生徒が教室を出て行き、残るのはいつも大人しく読書をしている女子や次の授業の準備兼予習をしている男子くらい。
もう一眠りしようかな。
そう思って視線を下げた時、床に落ちている1枚のメモを見つけた。
さっき回されていたメモだろう。
何気なく拾って、開いてみた。
[ カッコいい男子1位 : 坂瀬 天馬 ]
その線はノートからはみ出し、机にまで伸びていた。
また、寝てしまった。
相変わらず私は数学が嫌いで、数学の時間は決まっておやすみタイム。
今までのノートのページにも、そんな線はいくつもあって、それは私が居眠りをしていることを証明していた。
薄く目を開けると、先生が公式を書きながら何かを話している。
そんな先生の声を聞き流して周りを見ると、隣の席の女子とその女子の後ろの席の女子が、小さなメモの1枚を渡して読み合っていた。
そして、そのメモを見て笑っている。
女子はこういうことが好き。
私は別に好きじゃないけど、その話の中に入って相槌をうつこともよくあった。
そして、チャイムが鳴る。
先生がまだ話しているのにも関わらず、みんな教科書やノートを仕舞って、教室を出ていく。
大抵の生徒が教室を出て行き、残るのはいつも大人しく読書をしている女子や次の授業の準備兼予習をしている男子くらい。
もう一眠りしようかな。
そう思って視線を下げた時、床に落ちている1枚のメモを見つけた。
さっき回されていたメモだろう。
何気なく拾って、開いてみた。
[ カッコいい男子1位 : 坂瀬 天馬 ]
< 1 / 154 >