世界は案外、君を笑顔にするために必死だったりする。-deadly dull-
「天馬が色を認識できないことはもう知ってるよな」
「うん。聞いたよ」
「その理由なんだけどさ、生まれつきって言っただろ、俺」
「うん」
「...それは、あながち間違ってないんだ。だけど、6歳から、アイツは色が見えない」
...言っていることが滅茶苦茶だ。
生まれつき見えない。
でも、6歳から見えない。
矛盾し過ぎてて、頷けない。
「意味わかんないんだけど」
「あぁ、分かんねぇだろうな」
「真面目に答えてよ」
「真面目に答えてるよ。つまりアイツは、6歳からこの世にいるってことだ」
...馬鹿にしてる。
きっと、私のことをからかってる。
「こんな時にふざけないでよ」
私は青柳颯太を睨む。
「だから、ふざけてねぇって」
困ったように頭を掻く青柳颯太は、一つ溜め息を吐いて、衝撃的なことを口にした。
「分かったよ。もっと簡潔に言う。アイツは...アイツは人間じゃねぇんだよ」
「うん。聞いたよ」
「その理由なんだけどさ、生まれつきって言っただろ、俺」
「うん」
「...それは、あながち間違ってないんだ。だけど、6歳から、アイツは色が見えない」
...言っていることが滅茶苦茶だ。
生まれつき見えない。
でも、6歳から見えない。
矛盾し過ぎてて、頷けない。
「意味わかんないんだけど」
「あぁ、分かんねぇだろうな」
「真面目に答えてよ」
「真面目に答えてるよ。つまりアイツは、6歳からこの世にいるってことだ」
...馬鹿にしてる。
きっと、私のことをからかってる。
「こんな時にふざけないでよ」
私は青柳颯太を睨む。
「だから、ふざけてねぇって」
困ったように頭を掻く青柳颯太は、一つ溜め息を吐いて、衝撃的なことを口にした。
「分かったよ。もっと簡潔に言う。アイツは...アイツは人間じゃねぇんだよ」