世界は案外、君を笑顔にするために必死だったりする。-deadly dull-

次の日の授業の合間の休み中。

私はぼんやりと窓の外を眺めていた。
坂瀬くんはというと、坂瀬くんもボーっと窓の外を眺めている。
なんと言うか、興味がなさそう。


｢おい、今日の週番誰だ？｣


休憩時間なのに教室のドアの前に先生が立っている。


｢あれ、日和ちゃんじゃなかったっけ｣


翡翠がそう言って私に駆け寄る。

あ、そう言えばそうだっけ。


｢私です｣


そう言って挙手をし、先生の方に向かった。


｢今週は、遊佐か。今日、教材が届くらしいから教室まで運んでおいてくれ｣

｢えぇ...あぁ、はい｣


何て面倒な仕事...。


｢ついてないなぁ、本当｣

｢手伝ってあげたいけど、私部活あるからなぁ...｣

｢あー、いいよ。ありがとね｣


私が所属する写真部はかなり自由だから私も気まぐれに行っている。
週番になると面倒な仕事を断る理由を作ることが出来ないのが欠点。

そんな放課後の予定が決まり、チャイムが鳴った。