王子様と魔法使い
みんなが出ていったあと高坂はため息をつき苦笑しながらみんなに話しかけた。
「はぁ…みんなもありがとう。昼休みに騒がせてごめんね?」
「いいよ、いいよ!高坂さんには助けてもらってるしね!」
「そうそう、小説だけじゃなくてテスト勉強とか部活とかでもな!」
「ホント感謝しております!」
「あははっ、みんなホントありがとう!」
あっ…笑った…
「雪兎ー、顔真っ赤だぞー?」
「へ?!」
ばっと浩太の方を向くとニヤニヤしながら俺を見てた。
っ…う、嘘だろ…だって、俺が好きなのは高崎先生だぞ…?
「俺、昨日さぁー、実は廊下にいたんだよ。」
「は…?」
「わりー、雪兎と高坂の話聞いてたんだ。
雪兎と、一緒にいたのにわかってやれなくてごめん…」
浩太……