王子様と魔法使い
首を傾げ自分の席に座っている桜路くんを見るが目を逸らされた
んー…あっ!
「もしかして、小説書かないほうが良かった?勝手に書いたの怒ってる?」
「ち、ちがっ…!そ、そうじゃなくて、あの…昨日はごめん!それとありがとう!」
っ…
「うん、こちらこそありがとう」
「え?」
「私の書いた小説を読んでくれるのも嬉しいけど、そうやって、ありがとうって言われるのが好きなんだ。役に立てたんだって思えるから」
嬉しいなぁ…
桜路くんの役に立てたみたいでよかった。
「わざわざ待っててくれてありがとう、もう遅いから帰った方がいいよ?」
「あっ…うん。」
?まだなにかあるのかな?
「どうしたの?」
共同不審な桜路くんに近づき顔を覗きこもうとした時
「ふぇっ…!?」
腕を捕まれたと思ったら
桜路くんに抱きしめられてる…!?
「魔法使いさんに恋をしました。好きです、付き合ってもらえませんか」
「っ…!」
魔法使いが王子に恋してもいいの…?
「返事聞かせて…?」
望んでもいいなら
私は……