王子様と魔法使い


「…っ!?」



「王子様の好きな人は





高崎美香先生、でしょ?」


「なっ……!?」



驚いた顔でなんでわかったんだ?って顔してその上顔を真っ赤にさせたことで当たったと確信した。




少し、胸が傷んだのに気付かないふりし王子様に笑いかける。




「あははっ、顔が真っ赤だよ?」

「っ、なんで…」

「人間観察、私の趣味だから。」

「悪趣味…」



悪趣味、ねぇ…


褒め言葉として受け取っておこう。




「じゃ、私帰るから。また明日ー」

「はっ、え、ちょっ、まっ…!」



からかうだけからかい帰ろうと教室のドアまで行き思い出したように笑いながら振り返る。




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