王子様と魔法使い
さっきから言葉のキャッチボールしてないな、わたし。
そんな自分が可笑しくて笑える。
でも、それでもそんな顔して欲しくないから
王子様に心惹かれたから。
「せめて夢の世界ではハッピーエンドになるように、
現実で嫌なことがあっても夢の世界で私がハッピーエンドに変えるから、
だからみんなわたしを魔法使いと呼ぶ。」
みんなが付けてくれたこの呼び方は結構好き。
私でも人を笑顔にできるって思えるから。
「?夢の世界……?」
ますます困惑している、王子様に向かって最高の笑顔と言葉を贈る。