妄想恋愛逆襲
私達は、お互いが予定がある日はラブホテルでゆっくりする事が多かった。

もちろん、私は彼女ではないから彼女の2の次で。

正直つらかった。

「あや??」
「ん??」
「俺って最低だよなお前の事傷つけてるよな??」

そんなこと聞かないでよって思った。
傷つけてるとかそういうのもうやめてほしかった。単純に好きじゃなくても私のこの寂しい心を抱きしめてほしかった。

どうしてそんな時にこんなこというの??
私にどうしてほしいわけ??

「別につらいとかないよ私」
「嘘つかなくていいよ、泣く??」

私は泣いてしまった。
泣いたら負けだと思ってた。

彼女になりたいけどなれなくてこういう淫らな関係になって情けない悔しくてしょうがないけど勝てない。

「ごめん…でも無責任に別れるとか言えないし」
「分かってるよ」

ベッドの上でりょうくんは私を抱きしめた。優しくもまるでそこに愛があるかのように。

からっぽなくせに
ほんとは別れようとか思ってないくせに

また、そうやって優しいふりしてそれが私を余計に苦しめてるなんてわからないでしょ?
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