妄想恋愛逆襲
一緒に迎える朝はいつも泣きそうになる。
またばいばいをしたらこの人は彼女のものなのかと。

私のものになる日なんてこないんだって。

りょうくんの携帯の待受をみるとそれをいつも実感する。

私はりょうくんがいなくなったら困るのにこの人は私がいなくなっても全然困らないんだろうなとか思ったりもする。

「またな」
ポンッとりょうくんが私の頭に手をおく。
大きくて優しい手がまた私をつつみこむ。
あぁ、好きだよ。りょうくん私は今日もあなたを愛してる。

「またね、ちゃんと連絡返してね?たまには電話しようね?あやの事も構ってね?」
「分かってるよ、心配すんなって」
少し笑いながら言った。

さようなら、またね

私たちにまたねなんてあるのかな
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