Mission.N
社長は息を吐くと、
「今朝からずーっと、心ここにあらずって言う顔をしてる。
山下専務のあいさつをシカトしてたし、今だって自分が社長室にいることに気づいたって言う顔をしていたうえに、ミスを連発だし」
「す、すみません…」
あたしは謝ることしかできなかった。
「一体何があったって言うの?」
そう聞いてきた社長に、あたしはうつむくことしかできなかった。
「それとも…」
社長はそう言った後、あたしのあごに人差し指を添えた。
「――ッ…」
クイッとあごをあげられたかと思ったら、社長の茶色の瞳が目の前にあった。
距離が近いって言うの。
何で話をするのに、しかも密室なのに、あたしは逃げないと言うのに、こんなにも近い距離で話をしないといけないのだろう?
「今朝からずーっと、心ここにあらずって言う顔をしてる。
山下専務のあいさつをシカトしてたし、今だって自分が社長室にいることに気づいたって言う顔をしていたうえに、ミスを連発だし」
「す、すみません…」
あたしは謝ることしかできなかった。
「一体何があったって言うの?」
そう聞いてきた社長に、あたしはうつむくことしかできなかった。
「それとも…」
社長はそう言った後、あたしのあごに人差し指を添えた。
「――ッ…」
クイッとあごをあげられたかと思ったら、社長の茶色の瞳が目の前にあった。
距離が近いって言うの。
何で話をするのに、しかも密室なのに、あたしは逃げないと言うのに、こんなにも近い距離で話をしないといけないのだろう?