イレカワリ
☆☆☆
それから一時間後。
あたしと歩は一通りの検査を終えていた。
検査結果は異状なし。
体のあちこちに打ち身があるためシップをもらって終わりだった。
病院を出てあたしと歩は同時に立ち止まる。
そして、互いに顔を見合わせた。
「異常なしだって」
歩が言う。
「うん……」
あたしは頷く。
異常なしと言う事は、元に戻る方法がわからないと言う事だった。
「どうする、これから」
「どうするって言われても……」
歩の質問にあたしは首を傾げた。
心が入れ替わってしまった経験なんて今までの人生1度もない。
どうしていいのかなんて、あたしにだってわからなかった。
「……とにかくさ、俺たちもう少しお互いの自己紹介をしようか」
「自己紹介?」
「あぁ。学校でも会話はするけれど、それほど仲が良いってわけじゃなかっただろ? それなのに心が入れ替わって。いつどうやったら戻れるかもわからない。
とにかくお互いの事を知るところから始めた方がいいと思うんだ」
それから一時間後。
あたしと歩は一通りの検査を終えていた。
検査結果は異状なし。
体のあちこちに打ち身があるためシップをもらって終わりだった。
病院を出てあたしと歩は同時に立ち止まる。
そして、互いに顔を見合わせた。
「異常なしだって」
歩が言う。
「うん……」
あたしは頷く。
異常なしと言う事は、元に戻る方法がわからないと言う事だった。
「どうする、これから」
「どうするって言われても……」
歩の質問にあたしは首を傾げた。
心が入れ替わってしまった経験なんて今までの人生1度もない。
どうしていいのかなんて、あたしにだってわからなかった。
「……とにかくさ、俺たちもう少しお互いの自己紹介をしようか」
「自己紹介?」
「あぁ。学校でも会話はするけれど、それほど仲が良いってわけじゃなかっただろ? それなのに心が入れ替わって。いつどうやったら戻れるかもわからない。
とにかくお互いの事を知るところから始めた方がいいと思うんだ」