イレカワリ
歩はよどみなくそう言った。
確かに歩の言う通りかもしれない。
いつ、どうやって元に戻れるかわからない。
それはとても怖い事だったけれど、相手がクラスメートの歩だったという事で、なんだか安心もしていた。
これが全く見知らぬ強面のオジサンとかだったら、泣いて逃げていただろう。
あたしと歩は病院の近くにある公園へと移動して来ていた。
太陽はどんどん高くなり、日差しが暑い。
あたしたちは木陰のベンチに座り、自販機で買った冷たいジュースを飲んだ。
「で、まず俺の名前なんだけど」
「庄司歩。知ってる」
「だよな。俺もマホの名前は知ってるからいいとして、家はどこ?」
「学校裏の丘の上だよ」
「そっか。家も近くなんだな」
歩が頷く。
だから今朝あの場所で鉢合わせをしてしまったのだ。
「でも、今まで通学路で会った事はないよな?」
歩にそう言われ、あたしは頷いた。
「あたし、あの石段はめったに使わないの。急だし狭いから危ないでしょ?」
「あぁ、確かに」
歩は少しだけ笑ってそう答えた。
確かに歩の言う通りかもしれない。
いつ、どうやって元に戻れるかわからない。
それはとても怖い事だったけれど、相手がクラスメートの歩だったという事で、なんだか安心もしていた。
これが全く見知らぬ強面のオジサンとかだったら、泣いて逃げていただろう。
あたしと歩は病院の近くにある公園へと移動して来ていた。
太陽はどんどん高くなり、日差しが暑い。
あたしたちは木陰のベンチに座り、自販機で買った冷たいジュースを飲んだ。
「で、まず俺の名前なんだけど」
「庄司歩。知ってる」
「だよな。俺もマホの名前は知ってるからいいとして、家はどこ?」
「学校裏の丘の上だよ」
「そっか。家も近くなんだな」
歩が頷く。
だから今朝あの場所で鉢合わせをしてしまったのだ。
「でも、今まで通学路で会った事はないよな?」
歩にそう言われ、あたしは頷いた。
「あたし、あの石段はめったに使わないの。急だし狭いから危ないでしょ?」
「あぁ、確かに」
歩は少しだけ笑ってそう答えた。