イレカワリ
☆☆☆
どのくらい時間が経過しただろうか?
目を覚ましたあたしはまだホテルの一室にいた。
体は重たくて、頭もボーっとしている。
無理矢理上半身を起こして自分の姿を確認してみると、自分のものではない制服が目に入った。
「あたし……戻ったの?」
その声は聴きなれた自分のもので、安堵感が体中に広がって行くのがわかった。
あたし、戻ったんだ。
元の体に戻れたんだ。
ベッドの横には歩が横になっていて、まだ目を閉じたままだ。
「マホ、大丈夫か?」
そう言われて視線を向けると、洗面所から出てきた純が立っていた。
「純……」
「マホで、いいんだよな?」
純は恐る恐るあたしに近づいてくる。
「うん。そうだよ、あたしがマホだよ」
あたしは純の手を握り、そう言った。
純はようやくホッとしたように笑顔を浮かべて「よかった……!」と、息を吐き出す。
「歩はまだ眠ってるんだね」
「あぁ……。そうだ、歩が起きる前にここを出よう」
純がそう言い、あたしを立たせた。
どのくらい時間が経過しただろうか?
目を覚ましたあたしはまだホテルの一室にいた。
体は重たくて、頭もボーっとしている。
無理矢理上半身を起こして自分の姿を確認してみると、自分のものではない制服が目に入った。
「あたし……戻ったの?」
その声は聴きなれた自分のもので、安堵感が体中に広がって行くのがわかった。
あたし、戻ったんだ。
元の体に戻れたんだ。
ベッドの横には歩が横になっていて、まだ目を閉じたままだ。
「マホ、大丈夫か?」
そう言われて視線を向けると、洗面所から出てきた純が立っていた。
「純……」
「マホで、いいんだよな?」
純は恐る恐るあたしに近づいてくる。
「うん。そうだよ、あたしがマホだよ」
あたしは純の手を握り、そう言った。
純はようやくホッとしたように笑顔を浮かべて「よかった……!」と、息を吐き出す。
「歩はまだ眠ってるんだね」
「あぁ……。そうだ、歩が起きる前にここを出よう」
純がそう言い、あたしを立たせた。