イレカワリ
「今日もここから行くのか?」
「うん……なんとなくね」
あたしはそう返事をして石段を見つめる。
「よくさ、入れ替わった時と同じくらいの衝撃を受ければ元に戻るって言うよな」
歩が石段を下りながらそう言った。
実はあたしも今それを考えていたところだったのだ。
テレビや漫画の世界では、衝撃を受ける事で心がもとに戻るという設定が多い。
先を歩いていた歩が不意に振り替えて、あたしを見上げて来た。
「やってみる?」
「へ?」
あたしは瞬きを繰り返して歩を見た。
「ここから落ちてみる?」
そう言われ、あたしは強く首を振った。
石段から落ちるなんてそう毎日するものじゃない。
それに、打ち所が悪ければ本当に死んでしまうかもしれないんだ。
「だよな、もっと他の方法を探そうか」
歩はそう言い、前を向いてまた歩き出す。
あたしはホッとしてその後に続いた。
今日も心地よい風が吹いている。
「うん……なんとなくね」
あたしはそう返事をして石段を見つめる。
「よくさ、入れ替わった時と同じくらいの衝撃を受ければ元に戻るって言うよな」
歩が石段を下りながらそう言った。
実はあたしも今それを考えていたところだったのだ。
テレビや漫画の世界では、衝撃を受ける事で心がもとに戻るという設定が多い。
先を歩いていた歩が不意に振り替えて、あたしを見上げて来た。
「やってみる?」
「へ?」
あたしは瞬きを繰り返して歩を見た。
「ここから落ちてみる?」
そう言われ、あたしは強く首を振った。
石段から落ちるなんてそう毎日するものじゃない。
それに、打ち所が悪ければ本当に死んでしまうかもしれないんだ。
「だよな、もっと他の方法を探そうか」
歩はそう言い、前を向いてまた歩き出す。
あたしはホッとしてその後に続いた。
今日も心地よい風が吹いている。