イレカワリ
「……特に変化はないな」


歩がそう言う。


その表情はひどく残念そうに見えて、あたしは思わず笑ってしまった。


「そんな簡単にはいかないでしょ」


「それはそうかもしれないけどさぁ」


歩はそう言い、またベッドに寝転んでしまった。


そしてそのまま目を閉じる。


やっぱり自分の部屋って落ち着くよね。


あたしは歩の寝顔を見つめて、そう思ったのだった。
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