イレカワリ
写真
簡単にお風呂に入ったあたしは、すぐに自室へと戻った。
歩の髪の毛はあたしより短いから、髪を乾かす時間も短縮できて好都合だ。
部屋に入ったあたしはスマホを確認した。
《海? 誰の事?》
そんな短いメールが送られてきている。
歩は海というに人を知らない。
やっぱり、歩の記憶からその人の事は抜け落ちているのかもしれない。
あるいは、大きな事故にあってその前後の記憶がないとか、そういうことかもしれない。
あたしは考えながら、整理整頓された部屋を見回した。
人の部屋を物色するのは申し訳ないと思い、机の中を見たことは今まで一度もない。
あたしは恐る恐る勉強机に近づいて、その引き出しを開けた。
引き出しの中には今までの課題や使い終わった教科書などが、綺麗に入れられている。
その様子にホッと胸をなで下ろすあたし。
歩の秘密を勝手に暴いているような気持ちになり、あまり気分はよくない。
だけど、歩の事はもっと知りたかった。
歩が忘れているという海についてのヒントがあればと思ったのだ。
歩の髪の毛はあたしより短いから、髪を乾かす時間も短縮できて好都合だ。
部屋に入ったあたしはスマホを確認した。
《海? 誰の事?》
そんな短いメールが送られてきている。
歩は海というに人を知らない。
やっぱり、歩の記憶からその人の事は抜け落ちているのかもしれない。
あるいは、大きな事故にあってその前後の記憶がないとか、そういうことかもしれない。
あたしは考えながら、整理整頓された部屋を見回した。
人の部屋を物色するのは申し訳ないと思い、机の中を見たことは今まで一度もない。
あたしは恐る恐る勉強机に近づいて、その引き出しを開けた。
引き出しの中には今までの課題や使い終わった教科書などが、綺麗に入れられている。
その様子にホッと胸をなで下ろすあたし。
歩の秘密を勝手に暴いているような気持ちになり、あまり気分はよくない。
だけど、歩の事はもっと知りたかった。
歩が忘れているという海についてのヒントがあればと思ったのだ。