イレカワリ
☆☆☆
いつもの石段に、歩はすでに来ていた。
「おはようマホ」
久しぶりに自分の名前で呼ばれて、自分がマホであることを思い出す。
「おはよう歩」
あたしはそう返事をして、肩を並べて歩き出した。
「昨日、また考えてたんだ」
歩の言葉にあたしは首を傾げる。
「何を?」
「入れ替わりの戻り方」
あぁ。
そっか。
今あたしたちが考えることといえば、それしかないよね。
海の事がきになりすぎて、すっかり忘れてしまっていた。
「同じ衝撃を与えても、キスをしてもダメだったろ?」
そう言われて、あたしは一気に顔が熱くなってしまった。
キスした時の事をリアルに思い出し、自分の唇に触れる。
「もう、流れに身を任せるしかないと思うんだ」
真剣な表情でそう言った歩に、あたしは「へ?」と、マヌケな声で返事をしてしまった。
いつもの石段に、歩はすでに来ていた。
「おはようマホ」
久しぶりに自分の名前で呼ばれて、自分がマホであることを思い出す。
「おはよう歩」
あたしはそう返事をして、肩を並べて歩き出した。
「昨日、また考えてたんだ」
歩の言葉にあたしは首を傾げる。
「何を?」
「入れ替わりの戻り方」
あぁ。
そっか。
今あたしたちが考えることといえば、それしかないよね。
海の事がきになりすぎて、すっかり忘れてしまっていた。
「同じ衝撃を与えても、キスをしてもダメだったろ?」
そう言われて、あたしは一気に顔が熱くなってしまった。
キスした時の事をリアルに思い出し、自分の唇に触れる。
「もう、流れに身を任せるしかないと思うんだ」
真剣な表情でそう言った歩に、あたしは「へ?」と、マヌケな声で返事をしてしまった。