イレカワリ
「あのさ歩。海って人を知ってる?」


話題を変えるつもりでそう言ったのだけれど、歩は眉間にシワを寄せてあたしを睨みつけきた。


その険しい表情にたじろく。


「あまり俺のまわりを嗅ぎまわらないでくれる?」


歩は冷たくそう言うと、あたしを置いて教室へと戻ってしまったのだった。
< 73 / 125 >

この作品をシェア

pagetop