ずっと好きでいたい… 〜出会い〜 (1話)

目が冷たい。
さっきとは、全く違う。
ギュッ......
握る力が強くなる。
どうして？
まるでうらみをこめてるみたい。
やめてっ
いたい。
『…いたい。』
と、私はつぶやいた。
『あっ！ごめんね。強く握っちゃった。』
『もういいよ。かえれ雅美。』
『助けてあげたのに～』
『............かえれ』
『わかったよ。』
『あっ…ありがとう…』
ギュッ…
雅美さんが、唇をかんでいた。
『雅美…さん？』
『えっ？あっどういたしましてっまたね～』
行っちゃった。
どうして？どうして優雅は
そんなにきょとんとしていられるの？
家族でしょ？
『優雅…家族って何？』
『！............』
優雅が、驚いてる。
優雅は、
口を開いてはくれなかった。
『............。』
『家族…ってな…』
『ごめん。』
なんで？
家族いるのに家族いるのに............
家族がわからないの？
優雅人気者なんだろうな............