不器用な恋愛
「急いで下さい!」
はいはい…。
新しい制服。
高校なんて何しに行くわけ?
勉強なんて面倒だし…
「……ハァ―……」
大きなため息をついてからあたしは家を出た。
見送りとして数人の人達が並んでいる。
高1になったあたしなんかに頭下げて嫌じゃないわけ?
こんな子供に…
「「「優雅お嬢様、いってらっしゃいませ。」」」
「…………はぃ。」
面倒―……
なんのために入学式なんかあるの?
意味ないし…。
あたしの気持ちは知らずに車は学校に向かっている…
車で40分―………。
遠すぎだし…
ハァ―…………
嫌々ながら車から出ると
そこには―………