不器用な恋愛
「まぁ…別にいいけどね♪」
余裕そうな顔をしてなぜかあたしの隣の席に座った。
……隣?
「……なんで座るわけ?」
「なんでって…碧壱さんの隣の席は僕だから♪」
「嘘〜あたし隣が良かった!!」
「あたしもぉ〜!」
………はぁ?
どこが?
隣とか迷惑だし!
「ほら、みんながこんなに羨ましがってるし嬉しいでしょ?」
コソっと話してきた。
ニコニコしながらこっち見ないでくれる?
キモい…
「全然。」
「照れなくていいよ!」
「照れてない。」
「まっ!いいや♪」
よくないし…。
「これから隣だしよろしくね!
碧壱さん♪」
「…………最悪。」
あたしがそう言うとこいつは耳元で…
「最悪?俺に?
わかってねぇーなぁ〜」
………ッ!!??
あたしが峰城?を見ると変わらない笑顔が横にあった。
まるで別人だし…。
優等生ぶってるくせに本性は全然真逆だし…
こんな奴と隣なんて―…。